hireLink vol.12 ゲームUI勉強会イベントレポート

こんにちは!FAbank事務局の工藤です。

今回は12/16日 (水) に開催されたhireLink vol.12 ゲームUI勉強会 – UIの品質を効率的に向上させるには?のイベントレポートをお送りします。

長崎二郎さん登壇!

まずは今回の講師、グリー株式会社の長崎二郎先生のプロフィールをご紹介!
長﨑二郎

グリー株式会社Wright Flyer Studios 2部 シニアマネージャー
Artグループ / UI UX チーム マネージャー

1976年石川県生まれ。多摩美術大学(絵画学科)を卒業後、コンシューマゲーム制作会社を経てグリーに入社。
海賊王国コロンブスなど、複数タイトルのアートディレクター、マネージメント業務を経て、現在はNativeゲームの新規プロダクト開発に携わる。
ゲームUIデザイン歴15年。(2015年12月現在)

GREE Creators’ Portfolio / 長崎二郎

ゲームUIデザインの難しさ

キャリアを積んだゲーム開発者/デザイナーの方でも、そのUIデザインには難しさを感じることが多いのではないでしょうか?
それには以下のような理由があります。

  • 使いやすさを測る客観的な尺度や法則といえるようなものがほとんどない。
    フィッツの法則とかあるにはある…
  • 人々の行動を予期するのはそもそも難しい。
    ※だからペルソナとか作るわけだけどこれがそもそも作るだけでは意味がない…という話はhireLink vol.10の内容でもありましたね。
  • 使いやすいだけではなく、楽しく、のめり込めるものにしなくてはいけない。
    ※所謂フロー理論とかともつながってくる話っすね…
  • というわけでUI設計は考えれば考えるほど難しいですよね。
    しかもそれをチームで意思統一してやるとなるとさらにハードルは上がります…
    そんなUI設計をどう効率的に向上し、改善していくかを長崎先生に解説していただきました。
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    ゲームUIを効率的に向上させるには?

    ゲームのUIを設計するときは、わかりやすさ、使いやすさ、可読性、レイアウト、統一感、操作の心地よさ、ビジュアルの美しさ、見やすさ、アニメーション、エフェクト…とあまりにも多くのポイントが有り、あれもこれも改善しようとするとどうしても消耗してしまいます。

    確かに!理論に基づいた最適解を緻密に探していくことも大事ですが、一方で開発現場にいるとそうした理想を言っていられない局面も出てきてしまうでしょうね…。

    そこで、注力ポイントを定めて、闇雲に頑張るといった非効率を避けて開発を円滑に進めていくコツが必要になってくるのです。

    UI改善の注力ポイント

    UI改善を試みる際に注力ポイントとなるのは 「ユーザー視点で認知度の高いポイント」です。
    そこから改善を行えば品質を効率的に高めていけます。
    ユーザー視点で認知度の高いポイントはどこかを発見するために始めた試みがUI Discussionです。
    これは週一回一時間、社内のデザイナー約15名が集まって2タイトルのゲームをプレイし、レビューするものです。

    素晴らしい試みですね!
    UI Discussionの具体的な運用は以下のスライドをご覧ください。

    UI Discussionによる成果

    このUI Discussionによって、ユーザー視点で認知度の高い改善ポイントは使いやすさに関することと、わかりやすさに関することで過半数を占めるということが、さらに良いUIを良いと感じる要素は演出・音・アニメアート・世界観に関することで過半数を占めるということが分かったそうです。
    ということは、UIを効率的に改善するにはこの4つを重点的に改善していけばいいというわけです。
    個人的には音も重要というのがちょっと意外でしたが、確かに子供の頃遊んだ名作ゲームはサウンドトラックや効果音も未だに思い出すことが出来ます。「スト2」の「ハドーケン!」などはバンド名になってるくらいなので、UI/UX設計によって全世界的にキッズの心に爪痕を残したともいえるわけですよね。

    また、UI Discussionの試みにより業務の効率化だけでなく育成面でもポジティブな影響が見られたそうです。

    育成面での好影響

    • メンバーが同じ空間でディスカッションする事で、ジュニアメンバーのレビューコメント精度が向上し、価値観が統一できた
    • 毎週継続的にゲームをプレイする事で、メンバーの研究意識が向上し、トレンド把握力も向上した
    • 他社と自社ゲームのUIデザインの 品質差を実感し、競争意識が芽生えた

    業務効率化への好影響

    • メンバー間で共通言語が生まれ、 コミュニケーションが活性化した
    • デザイン作業のゴールに早く到達できるようになった
    • ゲームの修正案を考える事 で、改善思考力を強化し、他者に指導を仰がずとも課題解決できるようになった

    まとめ

    その他にも興味深い話は付きなかったのですがこの辺で〆ます。
    勉強会後の交流会では、参加者が思い思いに横のつながりを作っていました!
    キャラクターデザイナーと比べると縁の下の力持ち的なポジションですが、近年Lean UXなどの概念が注目されるにつれますます注目度が高まっているUIデザインという仕事の魅力を改めて感じる勉強会となりました。
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    長崎先生、そしてご来場いただいた皆さまありがとうございました!

    これにて2015年のhireLinkは無事に全12回の日程を消化いたしました。来年もエンジニアとクリエーターのための勉強会hireLinkをよろしくお願いします。

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